暮らしを立て直す

決めてなくても始められる4つのこと|40代からの家づくり準備と暮らしの設計

40代おひとりさまの私ですが、実家を建て替えることになり、本格的に「家づくり」について考えるようになりました。

とはいえ、「よし、建てたい!」と即決できたわけではなく、正直なところ「どうしようかな」と迷いながらのスタートでした。

でも一つ確信しているのは、決めてから慌てるよりも、迷っている今から準備しておいた方が断然ラクになるということです。

この記事では、私自身が振り返ってみて「やっておけばよかった」と感じた4つの準備をご紹介します。
家を建てるか迷っている40代の方にこそ役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

「建てたい」とまでは言えない。でも気になるあなたへ

お金のこともあるし、今から家を建てるって勇気がいりますよね。将来のことも不確かだし、そもそも本当に必要なことなのかもわからない…。

40代になると、住まいや暮らしを考えるきっかけが自然と増えてきます。

  • 両親の介護や同居の可能性
  • 子どもの成長や独立
  • 自分の体力や将来の生活資金

さまざまな現実を意識する中で「家を建てた方がいいのかな」と思うこともありますよね。
でも「絶対に建てる!」とまでは言い切れないのが、本音ではありませんか?

私も実際にそうでした。けれど「まだ迷っている段階」だからこそ始められる準備があるんです。

決める前に動くことが、未来の安心につながる

家づくりは人生で一番大きな買い物のひとつです。だからこそ、決めてから動き始めると、どうしても焦りや後悔がつきまといます。

大切なのは、「決めていなくても、準備はできる」という視点です。決めてから急いで動くのではなく、決める前にじっくり考える時間があった方が良いですよね。

暮らしを見直すことや、モノを減らすこと、情報を集めること…。どれも今から少しずつ始められることばかりです。

ここからは、私が振り返ってみて、早くやっておけばよかったと感じた「ゆるやかな家づくりの準備」を4つご紹介します。

今からでもできることなので、少しずつやってみても良いかもしれません。自分の暮らしに少し目を向けてみるだけで、未来の選択肢がきっと広がりますよ!

① 家の片付けを少しずつ始める

意外かもしれませんが、一番重要なのが片付けです。

私自身、実家を建て替える際に、40年以上の暮らしで溜まったモノと向き合うことになりました。
屋根裏から出てきた古い工具やアルバム、子どもの頃の作品たち…。懐かしいけれど、とにかく量が膨大。

家を建て替えるかもしれないと思い始めてから少しずつモノの整理をしましたが、本当に大変でした。もし、建て替えの直前にすべてを片付けようとしていたら、全く時間も足りず体力も持たなかったと思います。

だからこそおすすめなのは、「使っていないものを少しずつ減らす」こと。

  • 1年以上使っていないモノ → 手放す候補
  • 3年以上使っていないモノ → 思い切って処分

こんな感じで、家のモノを整理していきました。

フリマアプリやリサイクルショップを活用すると、お小遣いにもなって一石二鳥です!

私は、引っ越しの前日まで母とリサイクルショップに通い詰めましたw。多いときは、一日2回往復するほど。店員さんにも「また来た!」って、絶対顔を覚えられていたと思います・・・。

モノが減ると引っ越し費用も減りますし、新居の収納計画にも影響があります。何より、心が軽くなるのを実感できるはず。今のうちから少しずつ、家の中の不要なモノを整理しましょう!

② 今の暮らしの「好き」と「不満」を書き出す

家づくりを考え始めると、つい間取りやデザインに目がいきがちです。
でもその前にやっておくと効果的なのが、今の暮らしの棚卸しです。

今の暮らしで、どんなところが気に入っているのか。逆に、「こうだったらもっと良いのに」と思っていることは何か。それを思いつくままに書き出してみましょう。

例えば、私の場合はこんな感じです。

  • ◎ リビングが明るくて家族が集まりやすい → これからも大切にしたい
  • △ コンセントが少なくて延長コードだらけ → 新しい家では改善したい
  • ◎ 洗濯機から物干しまでの動線が短い → 引き続き重視したい
  • △ 隣家の音やトイレの音が気になる → 防音や間取りを工夫したい

こうして整理すると、「何を大事にすべきか」「どんな家ならストレスが減るか」が見えてきます。

家づくりの打ち合わせで希望を伝えるときにも、このリストがあるととても役立ちますよ。簡単で今からでもできる、「好き/不満の棚卸し」。おすすめです!

③ いろんな「暮らしの形」をのぞいてみる

理想の家って、自分の頭の中だけではなかなか具体化できませんよね。
だからこそ、外の世界をのぞいてみるのがおすすめです。

以下の方法を参考に、ぜひいろんな暮らしの形をのぞいてみてください。意識をして色々見てみるうちに、「和のテイストが好きかも」、「シンプルな作りが良い」、「木の温かみがほしい」など、自分の『好みの傾向や自分らしさ』が見えてきますよ。

SNSやPinterestで探す

「#注文住宅」「#リノベーション」で検索すると、実際の暮らしの写真がたくさん見られます。

イメージしてみることが大事なので、まずは他の人がどんな暮らしをしているのかを見てみましょう。気に入ったものを保存していくと、自分の好みが少しずつ明確になっていきます。

近所をお散歩して観察

お散歩がてら、近所で最近家を建てている場所を見つけてみるのも良いですね。新しく建った家を眺めるだけでもヒントが満載。外壁の色や窓の配置、駐車スペースの工夫など、リアルな生活が反映されています。

歩くことは健康にも良いので、おすすめです!私も、家を建てると決めてからは、お散歩だったり電車から見える家の様子だったりを、割と意識して見るようにしていました。

住宅展示場を訪ねてみる

ふらっと行くには少しハードルが高いとは思いますが、住宅展示場に行ってみるのもアリです。無料ですし、見るだけでOK。

「まだ建てるかは決めていません」と正直に伝えれば大丈夫です。むしろ、営業担当者から基礎知識を教えてもらえることもあります。無料で最新の家を体感できる場は、やっぱり貴重です。

本や雑誌、図書館を利用

SNSが苦手でも、住宅雑誌や実例集は参考になります。図書館なら無料で最新の情報をチェックできるのでおすすめです。

図書館では最新の住宅雑誌の他、蔵書検索で探してみるのもおすすめ。

「家作り」「建替え」「注文住宅」のようなキーワードで検索をしてみて、出版年が新しい書籍を借りて読んでみるのもよいと思います。実際に私も図書館で本を数冊借りてみて、家作りの基本や注意点などを勉強しました!

④ 身近な人と「理想の暮らし」を話してみる

最後におすすめしたいのは、暮らしについて語り合うことです。

一緒に住む予定の家族はもちろん、最近家を建てた友人がいる場合は、ラフな感じで話をしてみることをおすすめします。

  • 「洗濯物ってどこに干してる?」
  • 「朝の準備ってどんな動線が便利?」
  • 「収納って何か工夫した?」

そんな会話から、自分では気づかなかったアイディアや希望が出てくるので、参考になります。大事なのは、暮らしベースで会話をしてみること

家づくりは間取りやお金だけでなく、「どんな時間を過ごしたいか」を考えることが出発点だと思います。
人と話すことで、理想の暮らしがはっきりしてきます。

今から考えておくと、「選べる未来」が待っている

準備なしで「家を建てよう」となると、焦るばかりか情報に追われて疲れ果ててしまうことも…。正直、私自身がそうでした。

でも、今から少しずつ準備しておけば、建てる・建てない、どちらを選んでも納得できる未来につながります。時間がある今のうちから、できることをやってみましょう。

そして忘れてはいけないのは、「建てない」という選択もまた立派な答えだということです。自分なりに行動してみて、「なんか違うな」「家作りは諦めよう」と思ったのなら、それでいいんです。大切なのは、「自分はどう暮らしたいか」を見つめ直すことです。

悶々と悩んでばかりいて、時間だけが経ってしまう…それは避けたいですよね。特に、おひとりさまである私のように、40代は微妙なお年頃。後悔しないように、動けるときに行動してみましょう!

まとめ:決めていなくても、考えることに価値がある

家づくりは「建てたい」と決めた人だけのものではありません。むしろ、「まだ迷っている人」だからこそできる準備があるんです。

  • モノを減らして暮らしに余白をつくる
  • 今の暮らしの好き/不満を整理する
  • いろんな暮らしをのぞいて自分の好みを知る
  • 周りの人と理想の暮らしを話してみる

これらの準備は、建てるかどうかに関わらず、未来の暮らしを豊かにしてくれます。

今のうちから考えておくと、「選べる未来」が待っています。「自分はこうしたい」が明確になっていれば、どんな選択をしても自信が持てますよね。

焦らず、でも着実に。あなたも「ゆるやかな暮らしの準備」を今日から始めてみませんか?

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