「今あるモノたちを一体どうするか…」
家を建てるかどうかを悩み始めた頃、寝る前にふと頭をよぎるのはいつもこのことでした。
『家づくりのきっかけになった3つの出来事』記事でも少し触れましたが、実家はモノであふれかえった家でした。収納はもちろんありましたが、それ以上にモノが増えてしまって、「とりあえず押し込む」「見えなくすればOK」になっていたんです。
でも、家を建て替えると決めた途端、避けて通れないのが「収納」と「モノ」の話。設計士さんと間取りを考える打ち合わせの中でも、必ず「収納スペース」の話題が出ます。
狭小地に家を建てる私には、限られた間取りの中で収納をどれだけ工夫できるかが大きな課題でした。けれど、考えれば考えるほどこう思ったんです。
「収納を増やすのではなく、持ち物そのものを見直さないと!」
そうして始まったのが、家づくりと並行した「持ち物の整理」でした。
家を建てる前に持ち物を見直すべき理由
1. 収納は無限ではない
新しい家を建てるときって、つい「収納をたくさん作れば解決!」と思いがちです。
でも実際は、土地や間取りには限界があります。特に狭小住宅の場合、収納を増やせば居住スペースが減ってしまうのは当然のことですよね。
つまり、「今あるモノの量」を基準にして家を設計すると、せっかくの新居がモノに支配されてしまいます。私の場合、まさにこの点で悩みました。
2. 設計士との打ち合わせで必ず聞かれる
「今お使いの家具や家電の中で、新しい家にも持っていくものはありますか?」
打合せの際に設計士さんからそう尋ねられたとき、私はハッとしました。
置きたい家具の大きさや量を伝えることは、間取り設計に直結する大切な要素です。ただ、改めて考えてみると、「今の家具って本当に全部必要なんだろうか?」と自分自身に問い直すきっかけになったんです。
3. 引っ越し・仮住まいがラクになる
建て替えをする場合、仮住まいに一時的に引っ越さなければなりませんよね。大量のモノがあると、荷造りも搬出も一苦労です。引っ越し費用もかさみます。
「どうせいつか整理しなきゃいけないなら、今のうちから減らしておこう…!」
そう思えたのも、家づくりと並行してモノを見直す大きな理由でした。
実際に手放して良かったモノたち
整理を始めてみると、まぁ出てくる出てくる…!
皆さんのご実家にも「なんでこんなにあるの?」というモノ、眠っていませんか?
私が特に「減らしてよかった!」と感じたものを3つ紹介します。
1. 本・雑誌
「いつかまた読むかも…」と思ってとっておいた本や雑誌。だけど、実際には何年も開いていないものばかりでした。
しかも本や雑誌はかさばるし、重い!保管状態が悪いとカビや変色の原因にもなります。私は思い切って処分し、どうしても読みたい本は図書館で借りるようにしました。
本や雑誌は、買取サービスやリサイクルショップを利用するのも手です。本の他、CDやカメラ、楽器などをまとめて買い取ってもらえるサービスが色々あります。
本を売るなら【ブックオフ】公式宅配買取サービスが断然おすすめです!私は、実家の片づけや引っ越し準備で何度も利用しました。不要な本を箱に詰めて送るだけ。重い本が沢山あっても無料で引き取りにきていただけるんです。これはものすごく助かりました!
本以外でも色々買取を行っているので、気になった方は公式サイトを参考にしてみてくださいね。⇒ブックオフの【ネット宅配買取】で不要な本・CD・ゲーム・DVDをまとめて売ろう!
図書館のすすめ
私もよく利用するのが、『図書館』です。最近は最新の雑誌も置いてあるし、話題の小説やビジネス書も借りられます。
検索機能も便利で、興味のあるテーマで本を探せるのも魅力!図書館を利用し始めてからは、「もう本棚はいらないかも?」と思えるほどです。
2. 来客用の食器・グラス類
「いつかホームパーティーをするかも」と思って大切にしていた食器やグラス。でも、現実にはほとんど使っていませんでした…。
というわけで、今まで保管していた食器類を私は思い切って手放すことにしました!
母は「まだ使えるのに」と渋っていましたが、意向を酌んで以下のように減らすことにしました。
- 6枚セットの食器のうち、2枚だけ残す
- カトラリーは、今使っているものと入れ替える
- グラスも入れ替えて、日常使いする
結果、大量の食器とグラスを手放しました。これからの暮らしにあった食器だけを残して、気持ちも空間もゆとりをもちたいですね。
結婚式の引き出物などでいただいた食器やブランド食器は、買取サービスやリサイクルショップで買い取ってもらうこともできました。未使用であれば、特に高く引き取ってもらえる可能性もあります。
3. 洋服
洋服もまた、手放すのが難しいモノのひとつですよね。
サイズが合わないけど柄が好きだから取ってある服、似たような服が何枚もあるクローゼット…。
でも、私は思い切ってバシバシ処分しました!勇気を出して処分してみたら、驚くほどスッキリ!朝の身支度もスムーズになり、服を選ぶ時間が短縮されました。
洋服も、リサイクルショップに持っていくと、ブランド物は意外と高値で買い取ってもらえたりします。「不要な服がお小遣いに変わった」と思えると、手放すのも少し楽しくなりませんか?
クローゼットにも気持ちにも、余白を作って新しい暮らしを迎えましょう。
どうやって「持ち物の見直し」を進める?
私が実践したステップを紹介します。
- 家具・家電から見直す
設計士さんとの打ち合わせで必ず話題に出るので、まずは大きなものからチェック! - 仮住まいを想定して量を絞る
「仮住まいに持ち込めるのは段ボール◯箱分」と上限を設けると判断しやすいです - 家族を巻き込む
母や弟と一緒に週末ごとに整理。ひとりでやるよりも効率的だし、思い出話もできて楽しい時間にもなりました
持ち物を減らすことで得られた効果
モノを減らしてみて感じたメリットは、想像以上でした。
- 掃除がラクになった
- クローゼットや棚に余白ができて気持ちが軽くなった
- 荷物が減ったので引っ越し費用も節約できた
- 空気の流れが良くなり、冷暖房効率もアップ
特に、40代おひとりさまの私にとっては、将来を見据えて「ちょうどよく暮らせる」ための大切な工夫になりました。
家づくりと「持ち物整理」の関係
家づくりは「間取り」や「住宅性能」ばかりに注目しがちですが、実は「どんなモノに囲まれて暮らすか」も同じくらい重要です。
モノを減らしていくと、自分や家族にとって大切な暮らしの優先順位が自然と見えてきます。
例えば、
- 快適さを優先したいのか
- 好きなものに囲まれたいのか
- シンプルに暮らしたいのか
これらの答えが、間取りや収納計画を考えるヒントになります。
まとめ:モノを減らして、理想の暮らしへ
家を建てる予定がなくても、引っ越しを控えていなくても、「持ち物を見直すこと」は暮らしを見つめ直すきっかけになります。
モノを整理することで、
- 何を大切にして暮らしたいか
- どんな家に住みたいか
- どんな時間を過ごしたいか
そんな未来のイメージが少しずつ見えてきます。
収納を増やすよりも、まずは持ち物を減らすこと。
家づくりを考えている方も、そうでない方も、今日からできる「暮らしの棚卸し」を始めてみませんか?
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