家づくりを始めようと思ったとき、必ず接することになるのが住宅展示場やモデルハウスの営業担当さんです。
でも、「どの営業さんも良い人に見える」「どうやって選べばいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
実際、私も最初は同じように迷いました。いくつかハウスメーカーや工務店を訪問して話を聞きましたが、みなさん丁寧で知識も豊富。決して「この人は嫌だな」と思う人はいなかったんです。
だけど、家に帰って冷静に振り返ると「なんだか話が噛み合わなかったな」「疲れたな」とモヤモヤする瞬間もありました。その違和感に気づいたことが、最終的に私が「この営業さんとなら一緒に家を建てたい」と思える人に出会うきっかけになりました。
この記事では、私の体験談をもとに 営業担当をどう見極めればいいのか、失敗しない選び方のコツをまとめていきます。これから家づくりを始める方に、少しでも参考になればうれしいです。
住宅展示場で出会う営業さんはみんな親切!でも差が出るのは「相性」
みなさんは、住宅展示場へ行ったことがありますか?
同じ敷地内に複数のハウスメーカーが並んでいて、1日で何社か回れるのが大きな魅力です。私も最初の頃は、展示場を中心に回って情報収集をしました。
実際に足を運んでみて思ったのは、「営業さんは、みなさん本当に親切だった」ということ。強引に契約を迫るような人もおらず、知識も豊富で頼れる印象でした。
ところが、全員が「良い人」に見えるからこそ、逆に迷ってしまうんですよね。
「この人に任せて大丈夫かな?」と確信を持てず、比較もできない。これは、当時の私に”自分の軸”がなかったからだと気づきました。
私が各社で「とても良い営業さん」に出会えた理由は、「ハウジングアドバイザー相談体験レポ」の記事も参考にしてください!
ハウスメーカーの営業担当を選ぶときに必要なのは『自分軸』
家づくりで営業担当を選ぶときに大事なのは、「誰が良いか」ではなく「自分に合うか」です。
たとえば、誰が相手でも「丁寧だった」「説明がわかりやすかった」と感じることはできます。でも、それは一般的に「良い人」なだけであって、「自分の家づくりに合っているか」とは別の話なんです。
「なんとなく良さそう」「親切だから信頼できそう」と、誰にでも感じてしまい、判断ができないということは、比較もできないということです。
私は住宅展示場を何度か回るうちに、「なんとなく会話がかみ合わない」「説明は丁寧なのに、こちらの暮らしに寄り添っていない」といった違和感に気づきました。
その時、「これは自分の基準がないから判断できないんだ」と感じたんです。
つまり、自分にとって大事なことを整理しない限り、営業さんを正しく選ぶことはできないんだと気づかされました。
実体験からわかった!「合う営業/合わない営業」の違い
では、実際に私が感じた「合う営業さん」と「合わない営業さん」の違いを紹介します。
合う営業さんの特徴
- 暮らしに寄り添った提案をしてくれる
- 自社に合わない場合は正直に伝えてくれる
- 会話がスムーズで、話していて疲れない
合わない営業さんの特徴
- スペックやオプションの説明ばかりで暮らしに結びついていない
- 推している内容ばかりアピールしてくる
- 終わったあとに、すごく疲れてしまう
実体験での会話ベースは、以下の通りです。
| ✅ 合うかもと感じたとき | ❌ 合わないかもと感じたとき |
|---|---|
| 何を中心に説明するのが良いかを、最初に確認してくれた ⇒ 話したいことではなく、こちらが聞きたいことを説明してくれようとした | 話は丁寧だけど、途中から会話がかみ合わなくなる |
| 「じっくり考えて大丈夫ですよ」と言ってくれた | 見積もり期限と回答期間が短い⇒「急かされてる感」があった |
| 「今の生活で、どこに不満がありますか?」と暮らし目線で話してくれた | 自社の推しポイントやオプションについてばかり話す |
担当の営業さんと相性が合わないかも・・・と思った方へ。
同じハウスメーカーでも担当者によって印象は180度変わります。もし「この人とは合わないかも」と思ったら、勇気を持って担当変更をお願いするのもアリ。大切なのは「自分に合う人を選ぶ」ことです。
営業担当を見極めるためにやってよかった3つのこと
ここからは、私が実際にやってみて「これは効果があったな」と思ったことを3つご紹介します。
① 自分の優先順位を整理してから展示場へ行く
私は展示場へ行く前に、
- 今の暮らしの悩み
- 聞きたいこと
- 叶えたいこと
をメモして持参しました。
そのうえで、次を意識してチェックしながら、営業さんとの会話や説明を聞くようにしました。
- 押し売りしてこないか
- 暮らしベースで提案してくれるか
- 話していて疲れないか
これだけで「自分なりの基準」が持てるので、営業さんを比較しやすくなります。
② 複数の営業と話して比較する
最初に会った営業さんの印象が良かったとしても、比較しないとわからないことが多いです。私は1日に複数の展示場を回り、その日のうちに違いを感じるようにしました。
また、自分の担当以外の営業さんが他のお客さんと話している様子も観察してみると良いです。表情や雰囲気から、「この会社は営業全体の雰囲気が良いな」と感じられることもあります。
色んな営業の方々と話をして違いを感じた時に、「個人的には、こういう人の方が話しやすいな」と気づくことができました。
③ 違和感を無視しない
「なんとなく合わない」「モヤモヤする」――それは立派なサインです。なんとなく合わない相手は、自分が素を出せない相手かもしれません。「なんとなく」は、大事な判断基準になると思っています。
営業担当との関係は、契約してから家が完成するまでの長期間続きます。相性が悪い人と組むと、小さなストレスが積み重なってしまいます。
自分が普段通りでいられながら、言いたいことを遠慮せずに共有できて、最後まで一緒に併走してくれる。そんな人と家作りをしていきたいですよね。
だからこそ、直感的な違和感を軽視しないこと。私は最終的に「話していて自然体でいられる営業さん」を選んだことで、家づくりが楽しくなりました。
営業担当と良い関係を築くために意識したいこと
相性の合う営業さんと出会えたら、次は「関係づくり」が大事です。
そのために意識したことを3つ紹介します。
- 自分の希望や不安を隠さずに伝える
- 優先順位を共有する
- 不明点はその場で確認する
不安に感じていることも含め、相手に正直に情報を伝えた方が家づくりが進みやすいと感じました。自分が家づくりで大切にしたい価値観や優先順位も、早めに共有すると営業さんから良いアドバイスをしてもらえるかもしれません。
営業さんは「契約を取る人」ではなく、「一緒に家をつくるパートナー」です。こちらもオープンに接することで、信頼関係が深まります。
まとめ:営業さんは「良い人」で選ばない。自分に合うかどうかで選ぶ
住宅展示場を訪れると、どの営業さんも丁寧で親切です。だからこそ、「誰が良いか」ではなく「自分に合うか」で選ぶことが大切です。
- 優先順位を整理する
- 複数の営業と比較する
- 違和感を無視しない
この3つを意識すれば、自分に合う営業さんを見極められます。
私自身、たくさんの営業さんと話す中で「自分の暮らしや価値観を大事にすること」が一番大切だと気づきました。そして、その気持ちを共有できる営業さんと出会えたことで、家づくりが楽しくなり、不安も和らぎました。
焦らなくても大丈夫です!あなたにもきっと「この人と一緒に家を建てたい」と思える営業さんが見つかりますよ。
家づくりの成功は、自分軸をもって良いパートナーに出会えるかどうかにかかっています。
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