家を建てる

「モデルハウスは参考になる?」見学で感じた注意点と正しい活用法

家づくりを始めた頃、緊張とワクワクを胸に初めて見に行ったモデルハウス。
どれも素敵で、「こんな暮らしができたら最高!」と夢が膨らんでいきました。

でも家に帰って冷静になってみると、ふとこんな疑問が浮かびました。
「これって、ほんとに自分の家づくりの参考になるのかな?」

SNSや広告に出てくるような豪華なモデルハウス。実際に足を運んだ人の多くが、「理想と現実のギャップ」に驚くのではないでしょうか。
私も、そのひとりでした。

この記事では、私がモデルハウスを見学して感じた 「参考になったこと」「あまり役立たなかったこと」 を本音でまとめます。
これから見学に行く方が「惑わされずに、自分に合う見方ができる」よう、具体的な注意点と体験談をシェアします。

モデルハウスに初めて行ったときの『ワクワクと違和感』

最初に訪れたのは、地元の住宅展示場。
住宅アドバイザーさんにサポートしていただき、いくつかのハウスメーカーを紹介されたので、まずは話を聞くことにしました。

私が、「信頼できる味方」として住宅アドバイザーさんに相談した体験は、『ハウスメーカー選びで迷う人必見!ライフルホームズのアドバイザー相談リアル体験レポ』記事をご覧ください!

初回の打ち合わせを兼ねて訪れたのが、某大手ハウスメーカーのモデルハウスでした。

店長さんが担当で、案内はとても丁寧

天井が高く、リビングも広々

新しい家具や設備がそろっていて「このまま住みたい!」と思えるほど

正直、テンションは爆上がりで「やっぱり大手ハウスメーカーって安心感あるなぁ」と好印象でした。

でも帰宅後、母と話していて冷静になりました。
「あの広さ、うちの予算じゃ無理だよね…」
「家具もインテリアも生活感ゼロ。実際に暮らしたら絶対こうはいかないよね…」

そう、モデルハウスは「理想の形」だからこそ、現実とのギャップが大きくなるケースがあるんです。

モデルハウスが「現実と違う」と感じた理由

1. 建物のサイズが大きすぎる

モデルハウスの多くは30〜40坪以上の広さが当たり前。吹き抜けやスキップフロアを取り入れて空間を広く見せる工夫がされているなど、演出がとっても豊富なんです。

でも実際に建てる家は、土地や予算の都合でコンパクトになることが多いですよね。
私の場合、実家の跡地に建て直す予定だったので敷地は20坪弱。最初に見たモデルハウスのスケールとは全く違いました。

「素敵だけど、うちだと無理だな…」と現実を突きつけられましたね。

2. オプション仕様が多いのに「標準っぽく」見える

  • キッチンにビルトインの食洗機
  • 高級感のある壁紙や床材
  • 特注サイズの家具

実はこれら、ほとんどがオプションです。
でも説明を聞かない限り、標準仕様なのかどうかは分かりませんよね。

私も営業さんにさりげなく質問して、驚きました。

例えば…

  • 「このキッチン、食洗機も付いていて素敵ですね。標準なんですか?」
  • 「この収納って、オプションじゃないとこういう作りにはならないですよね?」
  • 「この壁紙って標準で選択できますか?え、1面で数万円もするんですか?!」

色々気になった点を聞いてみると、大体がオプションでしたね。ここは要注意です。

オプション満載の空間を「これが普通」と思ってしまうと、実際の家づくりで大きな落差を感じてしまうはずです。

オプションになっても構わないから自分に合った暮らしを選択したい、という方はそれで良いんです。ただ、あまり最初から夢を見すぎないようにだけ、気をつけたいですね。

3. 生活感がない

モデルハウスの多くは、”暮らしのリアル”が見えません

  • クローゼットの中は洋服が数枚だけしかない
  • ゴミ箱がない
  • コンセントの位置も分かりにくい

こんな感じで、私が見たモデルハウスには「生活感がゼロ」で、現実味がないものもありました。自分の今の暮らしとはズレていて、ちょっと違う印象なんですよね。

モデルハウスは、「実際に暮らしたらどうなるのか」をイメージしにくい傾向があります。

モデルハウス見学のメリット

とはいえ、モデルハウスが全く参考にならないわけではありません。
実際に行って「これは役立った!」と思うポイントもたくさんありました。

  • 動線の体感 → 洗濯動線やキッチンからリビングまでの動きを実際に歩いて確認できた
  • 床材の質感 → カタログでは分からない踏み心地を体験できた
  • 収納の工夫 → 間取りの中で収納をどう確保しているのか学べた
  • 吹き抜けのイメージ → 図面では分からない開放感を実感できた

実際に、「空間を歩ける」「質感に触れられる」「間取りや収納の工夫を見られる」というのは大きなメリットです。照明や家具、壁紙の色との組み合わせなど、インテリア選びのヒントになるという点もありますね。

モデルハウス見学のデメリット・注意点

一方で、「これはあまり参考にならなかったな」と感じる部分もありました。

  • 間取りの広さ → 実際より大きすぎて生活イメージがしにくい
  • 素材の豪華さ → オプション仕様ばかりで現実感がなかった
  • 照明計画 → 実際の暮らしには合わない演出が多かった
  • 全館空調 → 魅力的だけど費用面で現実的ではなかった

 

「素敵!」と感じる部分ほど、実は冷静に考える必要があると学びました。

モデルハウスを参考にする「正しい見方」

なんとなくモデルハウスを見るのではなく、しっかりと見る視点を持てば、ヒントがたくさんありました

  1. 自分の暮らしのサイズ感と比べる
    → モデルハウスを基準にせず、自分の家の広さに置き換えて考える
  2. 標準仕様とオプションを必ず確認する
    → 「どこまでが標準なのか?」を質問するクセをつける
  3. 気に入ったポイントは写真とメモで残す
    → 「ここは採用したい」「これは不要」と仕分けする

この3つを意識すると、見学の質がぐっと上がります。

特に②ですが、初めは標準仕様をベースに考えないと、あっという間に予算オーバーになりますので注意しましょう!

③のように、気に入ったポイントを写真とメモで残して「ここが好き/ここは不要」と言語化しておくことは、今後の家づくりでも役立ちます。

このポイントを押さえておけば、モデルハウスのキラキラ感に惑わされず、自分の家づくりの参考としてしっかりと見学できるはずです。

FAQ:よくある疑問

モデルハウスは見学すべき?⇒ はい。実際に体感できるのは大きなメリットです!ただし、「そのまま参考にする」のではなく「現実と照らし合わせる」ことが大切です。

標準仕様を確認するコツは?
⇒ 営業担当者に「これは、標準ですか?」とストレートに聞くのが一番です。気になる設備は、遠慮なく確認しましょう。

まとめ:「夢」と現実のすり合わせを、自分軸で!

モデルハウス見学は、誰でもワクワクしちゃいますよね。新しい家のイメージを広げるには、最高の場所です。

でも、実際の家づくりは土地・予算・暮らし方に合わせて決めるものです。
良さがたくさん詰まっているけど、モデルハウスはあくまでも「モデルハウス」。だからこそ、鵜呑みにすると後悔します。

大切なのは、

  • 夢を楽しみながらも
  • 自分の暮らしに必要かどうかを見極めること

憧れを膨らませて楽しむ場所という意識を持ちながら、現実と照らし合わせて取捨選択する視点が大事なんだと感じました。

モデルハウスは「夢と現実をつなぐヒント」として活用する。
そう考えれば、家づくりの心強い味方になるはずです。

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