家づくりで一番ワクワクするのが「間取り」ではないでしょうか。
でも同時に、最も悩ましく、時間がかかるのもこの“間取り決め”です。
私も家づくりを進める中で、「この間取りで本当に暮らしやすいか?」「将来も快適に暮らせるか?」と、何度も悩みました。
設計士さんと実際に行った打ち合わせは、10回以上。理想と現実のすり合わせに、正直ちょっと心が折れそうになったこともありました。
この記事では、そんな私が実際に間取りで迷い、最終的に決断したポイントを、わかりやすくまとめました。
これから家を建てる方、間取りの打ち合わせ真っ最中の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
家づくりの流れについては、『家を建てるとき何から始める?40代おひとりさまの実体験から学んだ3つのステップ』記事も読んでみてください。
家づくりで一番楽しい&悩むのが「間取り」
間取りを考える時間って、最初は本当に楽しいんですよね。
SNSや雑誌で理想の家を見ながら、「LDKは2階にしたい!」「狭くてもワークスペースを作りたい!」という感じに、夢はどんどん広がります。
だけど、設計士さんとの打ち合わせが進むにつれて、現実とのギャップにぶつかります。
「この間取り、本当に暮らしやすい?」「動線が悪くない?」——そんな不安が出てくるんです。
家づくりで後悔しないために大切なのは、ワクワクだけでなく「リアルな暮らし」を想像することです。
間取りは、見た目より「暮らしやすさ」で決めるのが、結果的に満足度を上げるコツです。
期限が決まっていないなら、焦らず、設計士さんととことん話し合うことをおすすめします!
家づくりの中で一番時間をかけた方が良いのが、この間取りの部分。このプロセスこそが、理想の暮らしを形にしていく一番大事な時間です。
なぜ間取りで迷うのか【間取り決めの落とし穴】
間取りがなかなか決まらない…。
それ、あなただけじゃありません。家づくり経験者の多くが通る道です!
間取りで迷ってしまう主な理由を整理すると、以下のようになります。
1. 選択肢が多すぎて決められない
間取りプランは、設計士さんやメーカーによってまったく異なります。
「どれも良く見える」からこそ、逆に選べなくなってしまうという…。
結果、提案を受けるたびに「これも良い」「あれも捨てがたい」と、頭の中がぐちゃぐちゃに。
最初に「家づくりの優先順位」を決めておくことが大切です。
「家事動線>収納>デザイン」など、軸をもつと迷いが減ります。
2. 理想と現実のギャップ
「広いLDK」「吹き抜け」「パントリー付きキッチン」などなど…
理想は尽きませんが、土地の広さや予算には限りがありますよね。どこかで「現実的な落としどころ」を見つける必要があります。
私も、最初は「リビングをできるだけ広くしたい!」なんて思っていましたが、実際の土地には限りがあるので、結果的に他の間取りとの調整で少し狭くなりました。
3. 将来の暮らしを想像しにくい
今の生活はイメージできても、10年・20年後の暮らしは想像しづらいですよね。
でも、ここを軽視すると後悔します。
「子どもが成長したら部屋が足りない」「親の介護動線を考えていなかった」など、将来の変化を見据える視点も大事です。
4. 家族の意見の違い
「キッチンの形はL型がいい」「いや、アイランドがいい!」…
家族間で意見が割れることも多いと思います。
でも、ぶつかること自体は悪いことではありません。それだけ皆が真剣に「自分の暮らし」を考えている証拠です。
私が実際に迷った4つの間取りポイント
私自身が特に悩んだポイントを、4つご紹介します。
どれも、設計士さんと何度も議論したリアルな葛藤です。
① リビングの広さ
家族が集まる場所をできるだけ広く取りたい。でも、リビングを広くすると他の部屋が圧迫される——。
我が家は狭小地だったので、LDKを1階に配置するだけでもパズルのような調整でした。
最終的には、「広さより居心地」を優先して決めました。
② キッチンの位置とサイズ
私のこだわりは、「絶対に食洗機を入れる!」ことでした。でもそれがネックで、キッチン全体のバランスが難しくなったんです。
動線を優先するか、デザインを取るか。設計士さんのアドバイスも踏まえて、何度も位置を調整し、ようやく納得の配置にすることができました。
③ 収納の量と場所
「収納は多いに越したことはない!」と思いつつ、限られた空間では取捨選択が必要です。
2階にはウォークインクローゼットを確保しましたが、1階の収納は苦戦…。
最終的に、階段下やデッドスペースを活用して、ちょっとした収納を作りました。
④ トイレの位置
地味だけど、生活の快適さを大きく左右するポイントです。なぜなら、リビングやキッチンとの距離、そして音の問題があるから。
私は「見た目」よりも「使いやすさ」を重視しました。最終的には、生活動線の中心に近い場所に落ち着きました。
最終的な決断ポイント【暮らしやすい間取りの選び方】
最終的に、私が「これでいこう!」と決断できた理由は、3つです。
- 毎日使う空間を最優先した
→ 家族が集うリビングの居心地を最優先。1階のLDKを中心に、動線を設計しました。 - 家事動線をとことんシンプルに
→ 洗う・干す・片づけるの動線を一直線に。これで日々のストレスが激減。 - こだわりを1つずつ採用した
→ 母の希望「1階トイレ」と、私の希望「食洗機キッチン」をどちらも叶えることで、納得度がグッと上がりました。
土地や予算が限られているため、すべての希望を取り入れることは難しいかもしれません。
でも、「ここだけは譲れない」を大切にすれば、納得できる家づくりになります。
これから間取りを決めるあなたへ【後悔しないための心得】
間取り決めで後悔しないために、今のうちに意識しておくべきことをまとめます。
- 今の生活動線を「見える化」する
→ 朝から夜までの行動を紙に書き出すと、改善ポイントが見えてきます。 - 未来のライフステージも想定する
→ 子どもの成長や親の介護、自分の老後までを少しだけ想像してみましょう。 - 完璧を求めない勇気をもつ
→ 100点の間取りより、80点で「今の暮らしに合う」ことを優先。 - モデルハウスより「実際の家」を見る
→ OB訪問など、リアルな暮らしを見せてもらうのが一番参考になります。
ハウスメーカーさんや工務店さんによっては、そのメーカーが手掛けた家(施主さん)のOB/OG訪問をさせてもらえることがあります。間取りで悩んでいる方は、そのOB/OGさんに「間取りの決め手」を聞いてみるのも良いですね!
モデルハウスについては、『モデルハウス見学の注意点と活用法』記事も参考にしてみてください。
まとめ:間取りで迷うのは、暮らしを大切にしている証拠
「間取りが決まらない…」と悩むのは、自分と家族の「これからの暮らし」を本気で考えている証拠です。焦らず、自分の「暮らしの軸」を大事にしてくださいね。
最後に、間取りで悩んだ私から3つだけアドバイスです。
- 悩んだら、「暮らしやすさ>見た目」で選ぶ
- 家具の配置もセットで考える
- 設計士さんには、遠慮せず何度でも相談する
家づくりでの「あなたの軸」を大切に、納得できる間取りを決めましょう!
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