「家を建てたい!」と思った時、ワクワクする気持ちと同じくらい大きくなるのが「不安」じゃないでしょうか。
私もまさにそうでした。住宅サイトやSNSで情報を集めるにつれて、かえって混乱したり不安な気持ちになってしまったり…。
しかも、40代おひとりさまで家を建てるというケースが周りにいなくて、正直誰にも相談できなかったんです。友人や親戚に話したら「やめておいた方がいいんじゃない?」と止められそうな気がしまして…。
そんな私ですが、振り返ってみると「最初にこれをやっておいて良かった!」と思えることが3つあります。
この記事では、家を建てると決めたときに最初にやるべき3つのことを実体験ベースでわかりやすくご紹介します。
情報に流されず、自分の軸を持った家づくりを始めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
家を建てるときに最初に考えるべきことは?
いざ「家を建てよう!」と思っても、何から始めていいのかわからない…。これ、多くの人が通る道だと思います。私も、最初はとにかく不安でした。「家は人生で一番高い買い物」と言われていますし、後悔したくないですよね。
SNSや雑誌などで情報を集めてみると、素敵な間取りやおしゃれなインテリアがあふれていて、「これいいな!あれもいいかも!」と目移りしてしまうんですよね。
でも、最初に大切なのは「情報を集めること」ではなくて、「自分の暮らしを見つめ直すこと」だと気づきました。
家づくりのスタートラインは、「あなたにとっての暮らしの課題」を知ることです。ここが定まれば、住宅展示場に行っても、SNSを見ても、必要以上に迷わずにすみます。
①暮らしの棚卸しから始めよう
「理想」よりも「不便」の洗い出しがカギ
私が最初にやってみて良かったのは、今の暮らしで感じている「不便」をリストアップすることでした。
たとえば…
- 荷物の置き場がなくて部屋が散らかる
- 洗濯物を干す場所が遠くて大変
- 冬になると家の中がとにかく寒い(←私の体験)
- お風呂場がカビやすくて掃除が大変(←これも私です)
こんな感じで、普段感じているちょっとした生活の”もやもや”を紙に書き出していくと、本当に必要な間取りや設備のヒントが見えてきます。
「理想の家」を考えるより、こうした日常の小さなストレスを書き出してみる方が具体的で現実的だと思いませんか?
暮らしの棚卸しが後の判断をラクにする
私は最初、この作業を単なる「思いつきメモ」くらいで書いていたのですが、実はこれが大正解でした。
ハウスメーカーの担当者に相談する時も、「今の家は冬が寒くてつらい」と具体的に伝えることで、断熱性能や窓の配置などについて的確な提案が返ってきたんです。漠然と「暖かい家がいい」と言うよりも、ぐっと話がスムーズになったんですよね。
「理想の家」を建てるために、まず「今の暮らしに感じている小さなストレス」を見つめてみる。そうすることで、具体的な家づくりもイメージしやすく、譲れないポイントもブレにくくなります。
②現実的な予算感覚を持つ
見積もりで青ざめた話
家づくりと切っても切れないのがお金の話。
家を建てるためには、お金がかかる。ある程度は覚悟しているはずなのですが、実際に見積もりを提示されると、急に現実味を帯びたその金額に驚くかもしれません。
私自身、最初の見積もりを見たときは「え、こんなに!?」と青ざめました。想定よりずっと高かったんです…。
よく聞く失敗談に「オプションをつけすぎて予算オーバー」というものがありますが、当時は「私は大丈夫!」と思っていたんですよね。でも実際は全然甘かった…。
だからこそ、最初の段階で現実的な予算感覚を持っておくことが大切です。
予算感をつかむおすすめの方法
私が実際にやって役立ったのは、次の2つです。
- ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する
- 住宅ローンシミュレーターで返済額を計算する
特におすすめなのは、住宅展示場に行く前にやっておくこと。展示場では素敵なモデルハウスに圧倒され、キラキラしたパンフレットを見せられるので、つい気持ちが盛り上がってしまいがちです。冷静さを失わないために「自分の予算の基準」を先に持っておくと安心です。
予算は「暮らし全体」で考える
予算を考えるときに注意したいのは、家本体の金額だけを見ないことです。
- 外構(庭や駐車場など)
- 家具・家電の買い替え
- カーテン・照明
- 引っ越し費用
こうした費用もすべて含めて「暮らしの総額」で予算を立てることをおすすめします。家本体の金額だけではなく、暮らしに関わる費用も含めてしっかりと考えましょう。
③信頼できる相談相手を見つける
情報があふれているからこそ、第三者が必要
家づくりを始めると、ネットやSNSに膨大な情報があふれていて「これで本当に大丈夫なのかな?」と不安になる瞬間が必ずやってきます。
そんな時に助けになるのが、中立な立場で話を聞いてくれる相談相手です。
家づくり経験のある家族や友人がいれば理想ですが、いない場合は住宅相談窓口や、工務店に属さない設計士さんに話を聞いてみるのも有効です。
ハウスメーカーの営業さんは「売る側」の視点なので、「買う側」の視点でアドバイスしてくれる人を見つけておくと安心です。
私にとって心強かった「住宅アドバイザー」
私が実際に利用したのは、【LIFULL HOME’S】の「住まいの窓口」というサービスでした。無料で利用でき、中立な立場でアドバイスをしてもらえます。
私はこのサービスを利用し、注文住宅に関することやローンのことなど、色々アドバイスをしてもらいました。
特に良かったのは、担当が女性アドバイザーだったこと。同じ女性ということもあり、細かいところまで気持ちを汲んでくれて、安心して話せました。
こうした「信頼できる第三者」を持つことで、家づくりの方向性を冷静に見極められると思います。
中立な自分の味方を見つけておくと、自分の理想とする家づくりを実現するための「近道」になるはずです。家づくりでの不安に対するアドバイスを含めて、自分が冷静になれる相談相手をぜひ見つけてみてくださいね。
住宅アドバイザー相談の詳細は、『ライフルホームズのアドバイザー相談リアル体験レポ』にまとめていますので、気になった方は読んでみてください!
まとめ:家を建てるときに失敗しないためのポイント
最後に、今回お伝えした「家を建てるときに最初にやるべき3つのこと」を振り返ります。
- 暮らしの棚卸しをする
- 現実的な予算感覚を持つ
- 信頼できる相談相手を見つける
この順序で進めれば、住宅展示場やSNSの情報に振り回されず、自分に合った家づくりの方向性をつかむことができます。
家づくりは「ゴール」ではなく「暮らしの見直しから始まるプロセス」だと私は感じています。
「あなたにとっての正解」に近づける家づくりを実現するために、まずは小さな一歩としてこの3つを実践してみてくださいね。
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