家を建てるとき、誰もが一度は悩むのが「住宅設備の選び方」です。
キッチン・浴室・トイレ・洗面所など、日々の暮らしを支える設備は、どれも大きな買い物。
だからこそ、「見た目が好き」「担当者に勧められたから」といった理由だけで決めてしまうと、後悔につながることもあります。
実際、住宅設備でよくある後悔にはこんな声があります。
- 「勢いで決めてしまったけど、掃除が大変だった…」
- 「デザイン重視にしたけど、使い勝手がイマイチ…」
- 「オプションを付けすぎて、メンテナンス費が想像以上に高かった…」
こうした後悔の多くは、“今だけの視点”で選んでしまうことが原因です!
家は長く住むものですよね。だからこそ、「今の暮らし」だけでなく「将来の自分や家族の生活」まで見据えて選ぶことが大切です。
今回は、私自身のショールーム体験(Panasonic・TOTO)も交えながら、
- 住宅設備で後悔しないための考え方・選び方のコツ
- 実際に比較して分かったポイント
- 設備選びのチェックリスト
を、分かりやすくまとめました。
特に、これから家づくりを始める方や、親世代と暮らす二世帯を検討している方には必読の内容です。
「どんな設備を選べば、将来も後悔しないのか?」そのヒントを、一緒に見つけていきましょう!
住宅設備選びで後悔しないための考え方
家づくりの中でも「住宅設備選び」は、完成後の満足度を大きく左右します。
だけど、いざ選び始めるとメーカー・機能・デザインが多すぎて迷う人も多いはず。
ここでは、住宅設備で後悔しないための基本的な考え方を整理してお伝えします。
住宅設備の後悔例から学ぶ3つの落とし穴
住宅設備でよくある後悔のパターンは、次の3つに集約されます。
- デザインや見た目の印象だけで決めた
- 営業担当者のおすすめを“なんとなく”採用した
- 実際の使い勝手を試さずに契約してしまった
結論から言うと、「見た目より暮らしに合った設備を選ぶ」のがポイントです。
たとえば、ショールームで見たときは素敵でも、日々の掃除が大変だったり、収納の位置が合わなかったり…。結果、「こんなはずじゃなかった」と感じるケースがあります。
住宅設備は「生活の道具」じゃないですか。なので、デザインは後回しにしましょう!
住宅設備選びは「今の暮らし+未来の暮らし」で考える
次に大切なのは、今だけでなく未来の暮らしも想像することです。
家は10年、20年と使い続けるものですよね。将来を見据えた設備選びが、後悔を防ぐカギになります。
具体的には、以下のような視点を持つと良いですよ。
- 家族構成が変わっても使いやすいか?
- 子どもが成長したときの動線はどうなるか?
- 将来的に介護や高齢化に対応できるか?
たとえば今は不要でも、将来的にバリアフリーがある設備を選んでおくと安心です。「まだ早いかな」と思う設備こそ、長期的に見るとコスパが良くなることも多いんです!
私が現在建て替え中の家も、ユニバーサルデザインを重視しました。
住宅設備は「掃除・メンテナンス」で選ぶ
見落とされがちなのが、「掃除のしやすさ」と「メンテナンス性」です。
どんなに高機能な設備でも、汚れが落ちにくかったり、交換部品が高かったりすると結局使いづらくなりますよね…。
後悔を防ぐためのチェックポイントは次の通りです。
汚れや水垢がつきにくい素材か
掃除のしやすい構造(凹凸・隙間が少ない)になっているか
メーカー保証や部品交換のコストを確認したか
個人的には、「汚れにくい」よりも、「掃除しやすい」を選ぶ方が正解だと思います。
日々のメンテナンスがラクになる設備は、結果的に家全体の寿命を延ばしてくれます。
住宅設備で後悔しないための3つの視点
まとめると、住宅設備選びで後悔しないための考え方は、この3つです。
- 今の暮らしに合っているか(動線・使いやすさ)
- 将来の暮らしにも対応できるか(ライフステージの変化)
- 掃除・メンテナンスがしやすいか(維持コストを抑えられる)
この3つを意識しておけば、「見た目重視で失敗した」「掃除が大変だった」といった後悔はグッと減りますよ。
住宅設備選びのポイントは3つだけ
そうは言っても、住宅設備を選ぶときって、あれもこれも気になってしまいますよね。でも実際のところ、「これだけ押さえておけば後悔しない」という鉄則は3つだけ!
ここでは、住宅設備の選び方で失敗しない3つのコツを具体的に紹介します。
1. 優先順位を決めて「予算の軸」を持つ
まず最初にやるべきは、設備ごとの優先順位を決めることです。
全部にこだわろうとすると、確実に予算オーバーになります。
自分の暮らしで“譲れない部分”を決めることが大事 ⇒ 限られた予算の中で、満足度を最大化できるから。
具体例:キッチンはこだわりたいけど、浴室は標準仕様でOK。
たとえば、次のような考え方が現実的です。
- 食洗器やIHなどの「家事ラク」設備には、投資する
- 浴室テレビやジェットバスなど、「贅沢機能」は見送る
- トイレは1階だけ最新型、2階は節水タイプに抑える
このように「メリハリをつけた選択」が、満足度とコスパを両立するコツです。
2. ショールームでは「見た目より動線チェック」
次に大事なのが、ショールームでの「動線の確認」です。
多くの人が「見た目」や「デザイン」に目を奪われがちですが、後悔の多くは「使い勝手の悪さ」から来ていると思います。
動線チェックのコツはこの3つ!
- 実際に立って「手を伸ばす位置」「腰をかがめる高さ」を確認する
- 調理や掃除など、日常の動きをシミュレーションしてみる
- 家族の身長差・利き手・使う頻度を考慮する
特にキッチンや洗面所は、「使う人」が違えば最適な高さや配置も違いますよね。
「標準仕様だから大丈夫」と油断せず、必ず現場で確認をしましょう。
3. メンテナンス性を「10年先」で考える
最後のポイントは、メンテナンスのしやすさを「10年先」で考えることです。
住宅設備は、時間が経つほど「掃除・修理・交換」が増えます。
最初のデザインや機能よりも、「いかにラクに維持できるか」が満足度を左右します。
以下の点をチェックしておくと安心です。
- フィルターやパッキンなど、自分で交換できるか
- 部品の在庫が長く続くメーカーか
- 汚れがつきにくい素材・構造になっているか
- 修理対応や保証延長の制度があるか
たとえば同じ換気扇でも、フィルター掃除がワンタッチでできるタイプなら数年後のストレスも激減します。
住宅設備選びの正解は「暮らしの優先順位」
住宅設備で後悔しないためのポイントは、以下の3つに尽きます。
- 予算とこだわりのバランスを取る
- ショールームで「使い勝手」を体感する
- 10年先までラクに使える設備を選ぶ
この3つを意識すれば、迷ったときも「何を優先すべきか」が自然と見えてきます。
住宅設備選びに正解はありません。
だけど、自分の暮らしを主語にして考えれば、きっとどんな選択でも「納得の家づくり」になるはずです。
住宅設備選びで失敗しない情報収集法
住宅設備の後悔の多くは、「十分に調べないまま決めてしまった」ことから起こります。
つまり、情報収集の質が満足度を左右するんです。
ただ、SNS・ブログ・営業トークなど、情報源が多すぎて混乱しちゃいますよね。私も同じで、どうしたら良いか悩みました。
ここでは、実体験を通して学んだ、住宅設備の情報を正しく・効率よく集める4つの方法を紹介します。
それぞれの特徴を知れば、迷わず「自分に必要な情報」だけを選べるようになりますよ。
1. SNSでは「リアルな体験談」だけ拾う
まず頼りになるのが、SNSでの体験談検索です。
InstagramやX(旧Twitter)では、一般の人が投稿した“生の声”をチェックできます。
具体的な使い方は、以下の通りです。
- 「#住宅設備選び」「#食洗器後悔」「#浴室掃除しやすい」などで検索
- 写真付き投稿で「実際の使用感」を確認する
- 1投稿だけで判断せず、複数人の意見を比較する
SNSの強みは“リアル”ですよね。
ただし、情報の信頼度は自分で選び取る姿勢が必要です!
2. ショールームでは「体感」こそ最大の収穫
次におすすめなのが、メーカーのショールーム訪問です。
写真やカタログでは伝わらない“質感・高さ・音・手触り”を体感できるのが最大の魅力です。
ただ見て回るだけではもったいないので、以下の点を意識しましょう。
- 実際に立ってみて、「使う高さ」「動線」を確かめる
- スタッフさんに「掃除・修理の手間」について質問する
- 同時に複数メーカーを比較して、違いを明確にする
たとえば、私はPanasonicとTOTOのショールームを訪問しました。
どちらも良さがありましたが、個人的には、「家電性能」重視ならPanasonic、「耐久性」重視ならTOTOかな、という印象でした。
実際に見て、触って、話してみないと分からないことって、本当に多いです。
3. ネット比較サイトは「一次情報」だけ見る
次に、ネットの住宅設備比較サイトも有効ですが、過信は禁物です!
ランキング形式のサイトの中には、広告目的のものも多く存在します。
おすすめの使い方は、以下を参考にしてください。
- メーカーの公式サイト・カタログで「正しいスペック」を確認する
- 比較サイトでは「価格帯」や「ユーザー層」だけを参考にする
- YouTubeなどで、実際に使っている人のレビュー動画を見る
特に動画レビューは、音や動きのリアルさが分かるのでおすすめです。
食洗器の稼働音やIHの火力調整など、細かいポイントまで把握できます。
4. OB訪問・口コミで「現場のリアル」を聞く
最後に意外と侮れないのが、実際にその設備を使っている人から直接話を聞くことです。
工務店さんやハウスメーカーさんによっては、OB訪問(建てた人の家を見学)をさせてもらえる場合もあります。
直接話を聞くと、次のようなリアルな声が手に入ります。
- 「1年経つと、ここが使いにくいと感じた」
- 「掃除は思っていたよりも簡単だった」
- 「メンテナンス対応は、早かった or 遅かった」
これらはネットでは得られない、「暮らしの中で出てくるリアルな感想」です。
同時に、メーカーだけでなく「施工業者の対応」も見極めるチャンスになりますよ!
私も実際に、TOTOの設備を使っている方に使い心地を聞いてみました。
すると、「浴室のコーティングはオプションで迷ったけど、掃除がめちゃめちゃしやすくて!子供の力でも簡単に掃除できるし、やって良かった!」というリアルな感想を聞けて、とても参考になりました。
情報を集めるより「見極める力」を育てる
住宅設備選びは、情報が多いほど迷いやすいもの。だからこそ、大切なのは“情報量”より“見極め方”です。
4つの情報源をうまく使い分けましょう。
- SNSでリアルな声を集める
- ショールームで体感する
- ネット比較で基礎知識を整理する
- OB訪問で現場の真実を聞く
この4ステップで調べれば、後悔のリスクは確実に減ります。
住宅設備は単なる買い物ではなく、「未来への投資」でもあります。
焦らず、自分の暮らしに合う選択を見つけましょう。
住宅設備で後悔しないためのチェックリスト
ここまで情報収集のコツを紹介してきましたが、最後に大切なのは、「決める前の確認」をどれだけ丁寧にできるかです。
多くの後悔は、「ちゃんと調べたつもりだったんだけど…」から生まれます。
設置後に「思ってたのと違う」「掃除が大変」「メンテ費が高い」と感じてしまっては、ショックですよね。
そこで、住宅設備で後悔しないためのチェックリストを紹介します。
家づくりの打ち合わせ前に、この5つを確認しておくだけで、満足度がぐんと上がりますよ。
設備選びの前に確認しておきたいこと
まず一番大切なのは、「自分の家の暮らし方」を明確にすることです。
住宅設備は、「性能の高さ」よりも「暮らしとの相性」が大事だと思うんです。
具体的には、以下を事前に整理しましょう。
- どんな家事が一番面倒で、どこを効率化したいか
- 掃除にかけられる時間や頻度はどのくらいか
- 家族の生活時間(朝型・夜型・共働きなど)
- 将来のライフステージ(高齢化、子どもの独立など)
これを決めずに設備を選ぶと、「便利そうだから」という理由だけで導入して、きっと後悔します。
まずは暮らしの現状を正確に知ること。
そこから、あなたにとって本当に必要な設備が見えてきます。
実際に使う人(家族)全員の意見を聞いたか
住宅設備は、家族全員が毎日使うものですよね。
だからこそ、使う人全員の意見を聞くことが欠かせません。
よくある失敗は、「決めた人だけが便利」で、他の家族が不便に感じるケースです。
たとえば、
- キッチンの高さが合わず、腰を痛めた
- 浴室のボタン位置が、高齢者には使いづらい
- トイレの手すりが片側しかなく不安
こんな小さな不便が、毎日のストレスになります。
私も、キッチンの設備や棚の高さ、浴室の仕様、トイレのペーパーロールを1つにするか2つにするかなど細かい部分を含めて、一緒に住む予定の母と相談しながら決めました。
家族会議を開いて、「誰が・どんな使い方をするか」を確認しましょう。
意外と気づかないポイントが出てきて、より実用的な選択ができますよ。
メンテナンスや交換部品の費用も確認したか
設備は買って終わりではなく、「使い続けるコスト」が本当の価格です。
初期費用ばかり見て選んでしまうと、後から維持費で泣きを見るかもしれません。
確認すべきポイントは、こちらです。
- フィルターやパッキンなど、交換パーツの値段
- 定期点検やクリーニングの頻度と費用
- 故障時の修理対応(メーカー直営か、工務店経由か)
- 保証期間と延長保証の有無
これらを事前に聞いておくことで、「買って数年後に後悔」という事態を防げます。
ショールームでは“使い勝手”だけでなく、“維持費と交換サイクル”を必ず確認しましょう。
デザインだけで決めていないか
おしゃれな住宅設備は魅力的ですが、デザイン重視で選ぶと機能面で後悔することが多いです。
たとえば、
- 掃除がしにくい凹凸デザイン
- 指紋や水垢が目立つ鏡面仕上げ
- 収納が少ないスタイリッシュキッチン
見た目がきれいでも、「使いにくい・汚れが取れない」では意味がありませんよね。
ポイントは、以下です。
- 「掃除しやすい」形状かを確認
- 素材の手入れ方法を聞く
- 実際に触れて「自分の暮らしで扱えるか」を想像する
デザインは“+αの満足”であって、「選ぶ基準の軸」ではありません。
ショールームで体験したか
最後に必ずチェックしてほしいのが、「ショールームでの実体験」です。
実物を見ないまま決めると、サイズ感・質感・高さのギャップで失敗する人が本当に多いんです。
ショールームでは、次のことを意識して体験しましょう。
- 実際に立って、動線や高さを確認
- 水やお湯を出して、操作のしやすさを体感
- 扉の開閉音や、収納スペースの広さもチェック
さらに、スタッフさんに「掃除のしやすさ」や「修理の対応」についても質問しておくと◎!
実物を体験すると、自分が「本当に快適に暮らせるか」が見えてくるはずです。
住宅設備は「生活の道具」として選ぶ
住宅設備を選ぶとき、見た目や流行よりも大事なのは、「暮らしの中でちゃんと機能するか」です。
紹介したチェックリストをまとめると、
- 暮らしのスタイルを整理する
- 家族全員の意見を聞く
- メンテナンス費を確認する
- デザインだけで決めない
- ショールームで体験する
この5つを意識すれば、後悔のない住宅設備選びができます。
まとめ:住宅設備選びは「未来の暮らし設計」
住宅設備の選び方で後悔しないために大切なのは、「今の満足」より「未来の快適」を意識すること。
今の好みや流行で決めるより、数年後も「やっぱりこれでよかった」と思える選択をすることが、後悔しない家づくりのコツです。
最後に強調したいのは、ショールーム体験は絶対に省かないこと!
カタログやSNSの情報だけで決めるのは危険です。実際に「触って・動かして・確かめて」こそ、本当に自分に合う設備がわかります。
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