姐さんの気まぐれ日記

建築確認が遅れてローン実行できない?2025年法改正で起きた家づくりトラブル実録記

建築確認が遅れてローン実行できない?2025年法改正で起きた家づくりトラブル実録記

どーも!姐さんです。

2025年4月1日に施行された「建築基準法」と「建築物省エネ法」の改正。
この法改正によって、家づくりの現場ではこれまでにない混乱が起きています。

私自身も、その影響をもろに受けました。
地鎮祭まで終えて「さぁ、いよいよ着工!」というタイミングで、
まさかのーー建築確認が下りない…!!

結果、住宅ローンの実行が2回もズレるという、予想外の展開に…(涙)

仮住まいは立ち退き期限が決まっているし、もうほんとにバタバタなんです…。

この記事では、

  • 2025年4月の法改正で何が変わったのか
  • 実際に私の家づくりがどう遅れているのか
  • 影響を受ける人が注意すべきこと
  • 焦らずに乗り切るためのポイント

を、リアル体験談をまじえてご紹介します。

私と同じように、「建築確認申請が降りない!」と困っている人に、少しでも参考になれば嬉しいです。

建築確認が下りないとどうなる?

建築確認証が下りないとどうなる?結論から言うと、「家づくりが一歩も進まない」ということです。

建築確認とは?

建築基準法や省エネ法に適合しているかを、役所や指定確認検査機関がチェックする制度です。

許可が降りないと、工事を始めてはいけないんです!

つまり、いくら工務店や大工さんが準備万端でも、「確認済証」がない限り、工事は何一つ開始できません。

2025年法改正で建築確認が厳しくなった理由

結論:省エネ基準の義務化で審査が細かくなった

まず結論から。
2025年4月の法改正で、住宅の省エネ性能の確認が義務化されました。

参考:『国土交通省 住宅局:建築基準法・建築物省エネ法 改正法制度説明資料

これにより、建築確認申請では「構造の安全性」だけでなく、断熱性能や設備のエネルギー効率までチェックされるようになったんです。

こげ姐
こげ姐
つまり、「性能をきちんと証明できなければ、確認が下りない」という時代に入ったということです。

理由:住宅の省エネ基準が全国一律で適用されたから

改正前までは、住宅の省エネ性能は「努力義務」でした。つまり、「できれば対応してね」という程度。

でも改正後は、すべての新築住宅で省エネ基準を満たすことが義務になったんです。
これにより、審査のチェック項目が増え、審査期間も長期化しています。

具体的には、次のようなポイントで審査が厳しくなっているようです。

  • 断熱性能(UA値など)の確認が必須
  • 採光・通風・換気経路の詳細チェック
  • 窓・トップライトなどのエネルギー効率の確認

審査する側も新しい基準に慣れていないため、申請が差し戻されるケースも多発しているようです。

結果、申請から確認済証が下りるまで、これまで以上に時間がかかることも。

具体例:トップライト1つが審査を止めた

具体例:トップライト1つが審査を止めた本来、建築確認申請は提出から2〜3週間で下りることが多いようです。

しかし、法改正直後の今は、「書類差戻し→再提出→再審査→また確認」のループが発生しています。

私の家の場合も、まさにこの「新基準の壁」にぶつかりました。

工務店からの説明によると、トップライト(天窓)の法的適合性について、審査機関から指摘があり修正案を協議しているとのこと。

その結果、「書類の再提出→確認→再審査」のループが発生し、気づけばそれだけで2か月以上が経過…

今は“制度の過渡期”と考えるのが現実的

今回の法改正は良い方向への変化ではありますが、現場が追いついていないのが実情です。

設計士・工務店・審査機関の連携がまだスムーズでないため、家づくりの進行に遅れが出やすい時期なんだと感じています。

これから家を建てる人は、「確認申請に数か月の余裕を見ておく」ことを前提に、動くのがおすすめです。

地鎮祭後も着工できない?私の実体験

地鎮祭後も着工できない?私の実体験

地鎮祭から一転、着工ストップ

2025年5月。
無事に地鎮祭を終え、「これからいよいよだ!」とワクワクしていました。
ところが、1週間経っても2週間経っても、音沙汰なし…。

不安になって工務店に問い合わせてみると、

「まだ建築確認がおりていないんです」

という回答。

「…え??」と、正直、意味が分からなかったです。
地鎮祭まで済んでいるのに、なんで工事が始まらないの??と、想定外でした。

確認が遅れると起こること

建築確認が下りないと、以下のようにドミノ倒し状態になります。

  • 工事が始められない(基礎工事すら不可)
  • 各業者とのスケジュール再調整が必要になる
  • 銀行ローンが実行できない
  • 仮住まいの延長で家賃コスト増
  • スケジュール全体が2~3か月単位で遅延

私の場合、当初は6月着工予定が夏になっても動きがなく、とうとう9月も終わってしまい…。今はもう10月初旬ですが、未だに確認申請は下りていません!!

何もできず、「ただ待つしかない」というのは、地味にキツいです。精神的にも、経済的にも、じわじわ削られる…なかなかのストレス。

責めるに責められないのが、つらいところです。

住宅ローン実行のトラブルまで発生!

住宅ローン実行のトラブルまで発生!

1回目:5月のローン実行が延期に

工務店さんの担当者から、「銀行と調整を始めてOK」と言われたので、5月にローン実行の予定を立てていました。

しかし、日程調整をしようと連絡すると、銀行側から「建築確認はまだ時間がかかると聞いているので、調整はできません」との回答。

まさかの、情報共有ミス!工務店と銀行との足並みのズレです。
結局、実行日の調整は延期になり、私は工務店さんからの「再調整OK」の連絡が来るまで、再び待機状態へ。

2回目:9月の実行でも想定外の事態に

次に工務店から連絡があったのは、8月の半ば。「8月末には確認が下りそう」とのことで、銀行と調整をするよう連絡がきました。

「今度こそ!」と思い、8月下旬に銀行と金消契約を完了。

ところが、実行予定日になっても確認済証はまだ下りなかった…。

実行日の朝、銀行から「ローンを実行して口座に入金した」との連絡がありました。一方で、工務店からは「確認済証が下りた」という連絡は受けていなかった私。

不安になり、銀行へその旨を伝え「大丈夫ですよね?」と連絡。すると、「やはり本日は書類が間に合わない」と判明!なんと、一度入金されたお金がキャンセル扱いになってしまったんです…。

銀行も工務店も混乱し、私もさすがに呆れましたね。

最終的に、工務店からは

「トップライトの法的適合性確認に時間がかかり、報告が遅れてしまいました…」

との謝罪がありました。

「いや、トップライトって窓でしょ?」って思いましたが、そこがまさに改正後のポイント。審査が細かくなった結果、法令に即した改善案を模索中との回答でした。

この時点で、

工務店による改善案の提示 → 私の確認/承諾 → 関係者間の協議 → 再申請

という作業が追加され、現在もまだ確認済証が下りるのを待っている状態です。

なぜこんなに遅れる?改正後の確認審査の実態

なぜこんなに遅れる?改正後の確認審査の実態建築確認が長引く主な理由は、次の通りです。

  • 省エネ性能に関する書類が複雑化
  • 申請内容の不備があるとすぐ差し戻し
  • 審査機関による基準解釈の違い
  • 工務店・設計士の新制度対応の遅れ
  • 行政側の審査体制が追いついていない

つまり、制度・現場・行政の三方向で“渋滞”が起きているということです。

どれか1つではなく、全部が重なっている。まさに、制度変更直後の“過渡期の混乱”というのが正確なところでしょうか。

とはいえ、家を建てる側にとってはたまったもんじゃないですよね…。

こげ姐
こげ姐
でも、これが今のリアルです。

今から家づくりを始める人へのアドバイス

今から家づくりを始める人へのアドバイスこれから家を建てるみなさんにお伝えしたいのは、次の4つです。

① 建築確認の時間は多めに見積もる

実際には、ハウスメーカーや住宅会社の担当者が進めてくれると思いますが、設計が固まったら、早めに申請書類を準備してもらいましょう。
特に、省エネ計算書や設備仕様の確認には時間がかかるようです。

「最低でも1か月、できれば数か月」くらいの余裕を見ておくと、安心です。

② 住宅ローン実行日は「確認済証取得後」に設定

銀行とのやり取りは慎重におこないましょう。

確認済証が下りる前に実行を進めてしまうと、私のように「実行→キャンセル」というトラブルになりかねません。「確認済証が下りてからでないと、ローンの実行はできない」と覚えておきましょう。

通常であれば、ハウスメーカーの担当者などから事前に確認済証が下りるタイミングについて連絡をもらえるはずです。その日程に合わせて、銀行と調整すれば大丈夫です。

③ 仮住まい契約は延長できるプランを選ぶ

万が一、着工が遅れた場合でも慌てないよう、「延長可」の賃貸契約や、月単位で更新できる物件を選ぶのがおすすめです。

私のように、仮住まいの契約期間が決まっていて「延長できるかわからない…!!」と焦らなくてすみます。これ、地味に重要です!

④ 定期的な進捗確認を忘れずに

「どうなってるの?」と思ったら、遠慮せず担当者に確認をしましょう。
私のように、法改正の影響で担当者も想定外の事態に対応しているケースがあります。

こまめに確認し、進捗が遅れる理由も具体的に聞いておくことで、後のトラブルを防ぎやすくなります。

まとめ:焦らず、少しの余裕を持つことが大切

2025年4月の法改正によって、建築確認申請の審査は大きく変わりました。
省エネ性能や断熱基準の確認が義務化されたことで、審査はより細かく・時間がかかるように…。

結果、家づくりにおいて「確認が下りない」「ローンが遅れる」という混乱期を迎えています。

だけど、これは一時的なことのはず。制度が安定すれば、審査もスムーズに戻るはずです。それまでは、私のようにちょっと愚痴りながら(笑)、なんとか乗り越えましょう!

今回の経験を通して痛感したのは、「家づくりは、建てる前が一番大変」ということ。そして、「予定通りにいかないのが当たり前」ということです。

2025年の法改正という外部要因もあり、私の家づくりはいまだにストップしています。

でも、

  • 焦らず待つ
  • 情報を集める
  • 工務店と連携をとる

この3つを意識して、なんとか前向きに過ごしています。

焦ってもどうにもならないことがたくさんあります。だからこそ、丁寧に、確実に、そして信頼できる人たちと一緒に、腰を据えて進めることが大切です。

そして私は今日も祈ります。「どうか一日も早く確認済証が降りますように…!」

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